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指輪の価値(前編)

かなり時間が経ってしまったが・・・

以前、東京の三鷹で仕事をしている時に、事件は起きた。

2003年のとある夏の日。トイレに入り、用を足した私は、手を洗って、左手で勢い良く入り口の扉を開けたところ、扉が予想外に重たく、取っ手を持ったまま体が扉に引っ張られてしまった。

私が思わず「うわっ」と言う声を上げるや否や、「ゴツン」という音と共に、左手に鈍い感触が走った。扉と壁に手を挟まれたのである。しかし勢いが強かったわりにはあまり痛みは無かった。

そのまま事務所の自分の席に戻り、パソコンを操作しようとすると、何か左手に違和感を感じた。「さっきぶつけたのが悪かったのかなぁ」と、軽い気持ちで左手を見てみると・・・なんと、薬指にはめていた、十ン万円を叩いて買った結婚指輪が、「俵の形」にひしゃげてしまっていたのである(!)。

慌てて指から抜こうとしても、変形した指輪は間接に引っかかり、決して抜けなかった。石鹸を付けて滑らそうとしてもダメだった。それどころか、指輪に圧迫された左手薬指が徐々に痛くなって来たので、「ヤバい」と思い、とりあえず仕事を中断して外に飛び出した。

まず、やはり指輪の製造販売元に訊ねるのが先決と、銀座の本店に電話した。しかし、「修理は承っていない」との返事が返ってきた。私は、その「売らんかな」の姿勢に少し憤りを感じながら、近くの病院に駆け込んだ。

受付で事情を話すと、なにやら周りの人々とひと通り相談した結果、「指輪を切断して対処する」と言われた。私は「切断」という言葉に、ものすごい躊躇の気持ちが襲ってきた。なにしろ指輪を切るということは、その価値を無くすような気がしたのである。私はひとまず考えることにして、病院を出た。

会社で周りに聞いた話によると、「消防署に行くと切ってくれる」という話だったのだが、切るのに躊躇していた私は、迷った。しかし、取りあえず行って相談しようと思い、近くの消防署を訪れた。署の職員に事情を説明すると、返ってきた言葉は期待に反し、「ウチでは切ることしかできない」という事だった。

「やはり切るしかないのか・・・」と私は落胆しながら、まだ他の方法は無いかをしぶとく考えつつ、バスで調布駅まで出た。しばらく考えていると、公衆電話にタウンページが置いているのを見つけた。私は「困った時は何とやら」とばかりに(^^;、おもむろにタウンページを開いて、指輪の修理をしている所を探してみたのだった。(つづく

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