「なじみ」を見つけるのは、なかなか難しい。
私はもともと大阪在住なのだが、今週は川崎に出張に来ている。この川崎という地は、以前私が2年半ほど居住していた地なのであるが、仕事先で、自宅周辺で「お世話になった」飲食店が結構ある。今回再び出張で来るにあたって、「思い出にふける」ため、何件かのお店やその周辺を探検してみた。(以下ローカルな話題です。ご了承ください。)
まずは川崎市中原区下新城あたりである。ちょうど下新城交差点から中原街道を少し下った巌川橋のあたりに飲食店が点在している。その何件かある中の「朝日屋」からはよく出前を取っていて、どんぶりとうどん/そばのセットがお気に入りだった。私は「えび丼と冷やしたぬき」のセットがお気に入りで、3回に2回は注文していた。出前を持って来てくれる店のおじさんは、2歳(当時)の息子を見ると、いつも水鉄砲やミニカーなどのおもちゃをくれた。息子はその水鉄砲でお風呂で楽しそうで遊んでいた。
そんな「朝日屋」のお店には行ったことが無かったので、この機に一度入ってみようと思い、ホテルから現地を訪れてみると、シャッターが閉まっていた(^^;。行った日は月曜日だったのだが、どうやら定休日だったようだ。私はくやしかったが、「また別の機会にしよう」と気を取り直し、斜め向かいの「ジロー食堂」に入った。このお店は、通勤の時には毎日のように通ることはあったが、住んでから引っ越しで去るまで、とうとう入る機会が無かったので、これはチャンスと思い、思い切って入ってみた。
店内は常連さんが数人いて、すっと(こそっと?)入ると、「いらっしゃいませ」という声で出迎えてくれたのはお店の(ジローさんとみられる(^^;)おじさんと、おばさんだった。お店は、カウンターとテーブル5つぐらいの、30席近くはありそうな感じで、スペース的には余裕があり、心地よさような感じだ。パッと見る限り100ぐらいありそうな、見るからに「中華」なメニューの中から、私は「肉野菜定食」を注文し、備え付けのテレビや新聞を見ていた。
そうこうするうちに「肉野菜定食」ができて、私の目の前に運ばれてきた。予想通りの「肉野菜炒め」と、ご飯、味噌汁と冷や奴がついて850円である。食べてみると、結構ウマい。量的にもちょうど良く、私は噛みしめながら定食を食べ進んだ。お店の人は常連さんと話していたので、私と会話する機会は無かったが、味には満足だった。やがて食べ終わり、お会計を済ませ、「ごちそうさま〜」とお店の人に言うと、おじさんとおばさんは「ありがとうございました(^^」と笑顔で返してくれた。私は「何故今まで入らなかったのだろう」と少し後悔した。
別の日に訪れたのは、かつて仕事で通っていた東京都三鷹市下連雀の辺りである。この界隈は住宅地や工場が立ち並ぶため、飲食店はそう多くないのだが、私はセコムのビルより西側の、マツダのショールーム向かいにある、「さんえい」という定食屋に足を運んだ。ここの感想は以前の投稿でも少し書いたのだが、とにかく「ボリューム満点」で「ウマい」のである。私はとにかく「もう一度食べたい」と思い今回、出張先から電車を乗り継いで、その「思い出の店」を訪ねてみた。
夕方にお店に入ると、客はおらず、店のおじさんがひとりで店番をしていて、愛想の良いおばさんはいなかった。私はとりあえず、お気に入りだった「盛り合わせ定食」を注文した。AMラジオの野球中継が流れ、奥の厨房からは調理する音が聞こえ、私にとっては心地よい雰囲気の中で待っていると、やがて「盛り合わせ定食」が運ばれてきた。でかいメンチカツ、チキンカツ×2、アジフライ×2、大盛りキャベツ、キュウリの漬け物と丼飯、そして大根、にんじん、ネギ等の野菜たっぷりの、おいしい味噌汁が付いて、700円である。やっぱり「安い」。
私はとにかく揚げたてのフライ料理にソースをふんだんにかけて、味噌汁を一口すすると、幸福感が漂ってくると同時に、懐かしさが込み上げてきた。そしてアジフライにかぶりつくと、これまた美味しい、私はメンチカツ、チキンカツに次々とかぶりつき、夢中で食べていた。たまたま他の客はひとりもいなかったので、自宅の食卓にいる気分にもなった。おじさんは寡黙な様子で、黙って奥の厨房手前で座っていた。やがて食べ終わると、私はレジの方に向かい、「ごちそうさま」とおじさんに伝えてお金を払った。おじさんは「ありがとうごさいました」と言ってくれ、私は店をでた。
すると、店を出た直後に、店のおばさんとバッタリ出会った。どうやら買い物に出掛けていたようである。私は思わずおばさんに向かって「ごちさうさまでした」と言うと、おばさんは「あ、ありがとうございました〜(^^;」と突然でビックリした様子だったが、愛想よく返してくれた。私はとりあえずおばさんの顔を見れただけでも良しとし、お店を後にした。帰りの、調布駅に向かう小田急バスの中で、私はAMラジオを聴きながら、何か仕事していた1年前にタイムスリップした気分になり、当時のことを思い出していた。
地元の大阪では、まだ「なじみの定食屋」を見つけていない。以前良く行っていた「松屋」の、余りにもの店員の無愛想さに辟易し、「もう二度と行くか」と心に決め、現在いろいろ開拓中であるので、それはまた別の投稿で書くつもりだ。
やはり、せっかく食事するのだから「気持ちよく食べられる」ことが一番であると思う(^^。
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