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「SE」の未来

実は簡単そうで、難しいものなのかも知れない。

今般、日本の「終身雇用」は早々に崩れ、特に若い人にとっては「転職は当たり前」の世の中になって来ている。企業側も「第二新卒」という言葉を使うように、入社して何年もしないうちに他社へ転職してしまう人たちも多い。私のいるIT業界も、最近のオープン化やWeb化の流れで、転職しやすい業界のひとつだと思う。

昔は「ホストコンピュータ(メインフレーム)にCOBOL」という時代で、それさえ知っていたら十分にメシが喰えていた時代はとっくに終わり、ひと言に「システムエンジニア」と言えない時代になって来ている。大きくは「アプリケーション」「データベース」「ネットワークエン」等、その専門性に分かれて呼ばれることが多い。役割的にも大きくは「プロジェクトマネージャ」系と「スぺシャリスト/コンサルタント」系に分かれるところが多い。

しかしそんな時代の移り変わりの中で、何でもチャレンジしていた「システムエンジニア(SE)」から、専門や役割に沿って働くという世の中になってくると、必然的に「できること」の範囲が狭くなるような気がする。以前のように「何でもカンでも」手を出せなくなる。もっとも、これは組織の大きさや、経営(人材育成?)方針によっても大きく変わるだろう。大企業とベンチャー系では個人に任される裁量が大きく異なると思う。

「SE」のための職種やキャリアパスは、最近は経済産業省の「ITスキル標準(ITSS)」をもとにして各社がアレンジして定めているところもあり、入社したての若者は「自分の未来」を描きやすいと思う。しかし例えば10数年前に「SE」として社会に出て、何でもやらされた挙げ句に専門性が認められない私などの場合、「これで行こう」と思っても、その通りの仕事にありつけないことが多い。いろいろワガママも言ってられない歳なのかも知れないが(^^;、どれだけ歳を取っても、できれば「自分のやりたいこと」をしたい人、という人は多いはずだ。たとえズバリでなくても、新しい技術や方式等、比較的「やりがいのある」仕事を求めるのは人間として当たり前と思う。

結局は本人の自己主張が大事なのだが、会社がそれを希望通りに聞いてくれるかというと、そうばかりでは無い。逆に上司の反感を買い、畑違いの仕事を押しつけられることもあるのかも知れない。よく「前向きに」と言う言葉を耳にする。しかし個人が「前向き」でも会社や組織が「後ろ向き」だとどうにもならない。もちろん、やりたい仕事を巧く引き込む「ヒューマン・スキル」も重要だろうが、「事無かれ主義」「えこひいき」等、せっかくのやる気もスポイルされるような職場だと、スキルではなくてストレスがどんどん溜まる(^^;。

あまりにも改善が望めない時には「転職」という選択肢も考えられるが、「エンジニア35歳限界説」と言われるように、特に30を過ぎると求人自体が減り、増してや「希望通りの仕事」を求めれば更に厳しくなってくるだろう。年齢が上がると「やり直し」も効かなくなって来るので、余計に焦るところだ。動くなら早いに越したことは無いのは確かだろう。

30代のSEは特に「テクノロジー」と「マネジメント」の狭間で迷う時期だと思う。ここでも上司の期待と自分の志向がズレることが多いだろう。しかし結局のところは将来を見据えて、現在の自分にできることをひとつずつ伸ばして行き、「成長」を感じることが大事と思う。その「成長」が組織に認められれば残るべきだろうし、そうでなければ移ることを考えた方が良いのでは、と思うのである。ガマンして潰れるより、最終的には自分が納得できる道を選びたい。

「SEの未来」は「個人のヤル気」でどうにでも変わるのかも知れない。

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